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小林よしのり
2016.8.22 14:02メディア

妄想の世界に生きる百地章


今しがた高森明勅氏がゲストで出たMXテレビを見たが、

酔っぱらったじじいがホステス相手にしゃべってるような、

妙な番組だった。

 

高森氏の話し方は明解で良かった。

愛子さまが皇太子になればいいという話にまで及ばなかった

のは残念だったが、クラブでおしゃべりする雰囲気では、

議論は難しいな。

 

百地章が特別立法は憲法違反と言ったくせに、典範改正に

明確に賛成せず、慎重にとか、先延ばししてとか言うし、

途中で特別法でと言い出したりもするし、混乱の極み。

 

いまだに旧宮家系の国民男子が、未成年にいると

「聞いている」と言うが、誰から聞いたんだ?

 

先に制度を整えたら、その未成年の男子が皇族に立候補

するらしい。

アホかよ!脳髄に達するアホだな。

 

じゃあ、さきに制度を整えろ。

皇室典範を改正して、男系男子の皇籍取得も認めると

書けばいいじゃないか。

 

そうすれば突然、男系男子がこう言うのだろう。

「え?典範に書いてくれた?

じゃあ、ぼく皇族になります。

お父さん、お母さん、さようなら。

兄弟もお友達もさようなら。

ぼくは基本的人権のほとんどを捨てて、

自由のない世界に入っていきます。

さようなら―――。」

 

しかも男系男子って2人じゃダメだろ。

皇室存続のためには、確率的に3人以上必要だろう。

百地章って妄想の世界に生きてるんだな。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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